いろいろな警察の対応
警察の対応というのも実に様々です。本当によくやってくれる警察官がいるかと思うと、そこまでいい加減かと言う人までいます。今年の正月(2018年の正月)の乗り逃げで書いた亀有の交番や、警察署の警察官の方々はよく対応していただいて感謝しています。去年の正月(2017年の正月の三鷹駅北口の交番での警察官の対応は書かれた通りです。警察官というのは公職なので、個人情報のように、その時々の対応をそのまま書いても問題はないだろうと思いますので、そのまま書いてしまいます。
要するに○○警察とか○○交番などと書くつもりはないという事です。過去の事は、もう仕方ないと思いますが、これからはこうしてブログなりSNSなりで、書かれる事もあるという事を警察も覚悟してほしいと思います。
桜上水の駅は終電が止まる駅で、終電前にはたくさんのタクシーが集まります。私もたまに行きますが、その日は1月の半ばで、寒い日でした。道の左側はタクシーの列で、歩く人には邪魔だとは思いますが、邪魔だといってもタクシーが行かなければ、終電で降ろされた人は帰れなくなるのですから、仕方ないとしか言いようがありません。終電が着くと、タクシーは時速にすると3~4キロくらいで前に進みます。人が歩く速度より遅いくらいですから、歩く人とぶつかるなどという事は無いと言えます。しかしその日はぶつかったのでした。その人は明らかにわざとぶつかってきたのです。私は車を降りて、ケガがないかを尋ねました。ケガなどあるわけがないのですが、一応言わなければいけないと思ったのです。するとぶつかったことより、タクシーの列が邪魔だから、警察に抗議するので、警察を呼べと言うのです。少し酔っているようでした。私としては、警察の人に、タクシーの列は仕方のない事だと説得をしてもらおうという位に思って、110番をしました。
桜上水交番から三人の警察官が来たのですが、15~16分も掛かって来たので、すっかり体が冷えて、その酔っ払いも機嫌が悪く、タクシーの列に対する抗議を忘れたのか、ぶつかって手が痛いのに何分待たせるのだと怒るのでした。私は寒さに震えていたので、やっと終わると思いほっとしていました。やってきた警察官の中で一番年配の警察官の方が対応されたのですが、事故だというのに、どんな事故なのか聞こうともしません。酔っ払いはあろうことか、ぶつかった右手が痛くて骨折しているかもしれない、などと言っているのですが、その手でカバンを持っているのです。そのことだけで、たわごとだと分かりそうなものですが、その警察官は救急車を呼びますか、などと言います。ケガなど無いのだから、救急車など必要ないし、まずどんな事故だったのかを聞いてくれと、私は思っていましたが、酔っ払いは救急車を呼んでくれと言っていました。
上水交番の警察官
救急車を呼ぶとその時点で事故は人身の扱いになります。人身事故になれば違反点数も多く、免許にも影響するのですが、警ら課の警察官にはそんな意識も配慮も無いので、ケガなど無いのに、酔っ払いの戯言を真に受けて救急車を呼んだのでした。それでも事故の内容や状況などは、一向に聞こうとしません。ずっと黙って事の成り行きを見ていた私も、さすがに怒りが沸き上がるのを抑えきれなく、思わず「ふざけるな。」と怒鳴ってしまいました。酔っ払いも警察官もポカンとした顔をして私を見ていました。
「テメエら、いつまでも調子に乗っているんじゃねえぞ。二人とも訴えてやるからな。覚悟しやがれ。このボケが。」と私が言ったのです。普段の私からは考えられない言葉遣いに、私自身が驚いていました。交番から来た他の二人の警察官が、まるで警護するように、酔っ払いの後ろに身構えるのを見て、冷静さを取り戻しました。まさかいくらなんでも、暴力を振るうわけはないのに、まるでドラマのようなその状況が可笑しくて、思わず笑いそうになっていたのでした。
「まず、その酔っ払いはわざとぶつかって来たのですよ。その様子はドラレコに記録されているはずです。いつでも証明できますからね。それからあなたは、警察官なのに一方的にしか話を聞かずに、甚だ不平等な対応は適切とは言えないでしょう。だいたいいまだに事故の状況すら聞こうとしていませんよね。成城警察の警ら課で間違いないと思いますけど、最低でもそこに抗議させてもらいますからね。」と、この日も、ドライブレコーダーに助けられた思いです。二人とも何も言い返してきません。言い合いになる覚悟でいた私は、拍子抜けしてしまいました。誰もしゃべろうとしない、妙に静かな状況に気まずいとすら思えるのでした。その時救急車が到着しました。警察官が我に返ったように、「救急車が着ましたから、ケガを見てもらいましょう。」と言って、酔っ払いと救急車に向かいました。その様子に、また私はむかつき、「ケガなんかないだろう。」と二人の背中に向かって言いました。二人ともなにも言い返しませんでした。
実は救急車を見て、私はまた怒りが沸いてきたのでした。この理不尽な事故が人身事故になり、会社で事故報告書を作成する面倒や、いわゆる事故対というところで、講習を受ける面倒などが頭をよぎるのです。そして決して泣き寝入りはしない、徹底的に戦ってやるという決意があり、酔っ払いも警察官も覚悟してろよと思うのでした。
事故専門の警察官現る
二人で救急車に入って、4~5分ほども経った後、警察官だけが出てきて私のところに来ました。「中で話があるので来てほしいと言っています。」と言いました。二人で何かを相談しているのだと、すでに私は思っていたので、答えも考えていたのでした。「私はもうあなた方と話し合う気はありません。裁判所で話しましょう。」と言ったのです。警察官lは少し慌てた様子で「いや、そんな大袈裟にしないで、ここで今話し合った方が、あなたのためでもありますよ。」と、35-6歳と思われる警察官は、警察官という立場から、一般人には意見を言えるとでも思っているようなその態度にムッとした私は、「あなたのためだと、ふざけるな、テメエは今の今まで、俺の意見を聞きもしねえで、救急車なんか呼びやがって、大袈裟にしたのはお前のほうだろ。」と、怒鳴ったりしたつもりはなかったのですが、若い二人の警察官が構えたのを見て、自分で思っている以上に大きな声を出しているのかもしれないと思うのでした。冷静になると、周りにはかなりの数の野次馬がいるのにも気付かされました。これは、あまりみっともないまねも出来ないと思い、充分に威嚇されたようすの警察官の「どうしますか、私は話し合ってほしいのですが。」という、すこし謙虚になった言い方にこたえて、救急車に向かったのでした。
救急車の中では、何故か神妙な態度で、頭を下げて私を迎える酔っ払いがいました。外の様子を見ていたか、聞こえていたのかもしれません。開口一番に「私は、すべて無かった事にしようと思います。どうでしょうか。」と言いました。私は特別意地が悪いとは思いませんが、それでもそんなことで納得するほど人がいいわけでもありません。「あなたは被害者のつもりでそんなことをいっているのでしょうけど、私の方が訴えるつもりですから、あなたは加害者側ですよ。加害者が無かったことにしようというのは、泥棒した方が無かった事にしようというのといっしょでしょ。私が分かりましたと言うと思いますか。」「あなたは私を当りやか何かと思っているようですけど、私は単に道路に並んだタクシーが邪魔だと思って、講義をしようとしただけなんですよ。」「あなたの考えなんか私にはどうでもいいんです。結果、救急車が呼ばれ人身事故になれば、違反点数で免停もあるんですよ。無駄に費やす時間の損害もあるし、だいたいにして、並んだタクシーを排除したら、終電で帰って来た人のかなりの人が帰宅難民になってしまいますよ。それを分かって言っているんですか。」「そうなんですか、酔っていたせいもあって、思慮不足でした。申し訳ありません。事故も私の責任を認めますので考えてください。」という話になって、裁判などは面倒だし、そんなところが落としどころだろうと思っていました。
救急車を出ると、事故処理専門のバンが来ていました。交通課の警察官と私が罵倒した警ら課の警察官が話し合っていました。交通課の警察官は私を見ると、小走りに私の元に来て、「もう少し辛抱してください。すぐに終わらせますから。」と言い救急車の中に入って行きました。その言い方とその動きから、この人はもうすでに、かなり状況を把握していると感じられました。本当にほんの1分ほどで救急車を出てきた警察官は私に「一つだけ確認しておきたいのですけど、ぶつかった時の時速はどのくらいでしたか。」と聞いてきました。「たぶん3-4キロでしょう。」と答えると「人の歩く速度より遅いくらいと言うことですね。」と頷くように言いました。「分かりました。私の方から二人にはきつく言っておきますから、ここは一つ穏便にお願いします。世の中にはああいったおかしな人がいるのは、タクシーの運転手さんはよく知ってるでしょ。」と言われ、全くそのとおりだと思い、それに従うことにしました。それにしても、もっと早くにこの人が来ていればと思わされました。
会社に戻ると、事故を始めから見ていたという人から、証人が必要な時は証言してあげますから、連絡してくださいという電話があったそうです。わざわざ電話をしていただき、本当にありがたいと思いました。